藤原の時事解剖「18 愛国心は刑法で育てるものなのか?」
国旗を大切に思うこと自体を否定するものではありません。しかし今回問われているのは、国旗への賛否ではなく、国家が国民の思想や表現に刑罰をもって踏み込んでよいのかという問題です。
法案提出者は「思想・良心の自由には踏み込まない」と説明する一方、日本維新の会からは、この法律による「愛国心の醸成」への期待も示されています。
さらに、処罰の対象とされるのは、
「人に著しく不快又は嫌悪の情を催させるような方法」
による国旗の損壊などです。
しかし、「不快」や「嫌悪」は人によって基準が異なる、極めて主観的な感情です。何をすれば犯罪になるのかを法律で明確にしなければならない「罪刑法定主義」に照らして、問題はないのでしょうか。
新たな刑罰を設ける法律でありながら、委員会での審議時間は衆議院で約8時間、参議院でも約7時間15分にとどまりました。
国旗を守るための法律が、思想・良心の自由や表現の自由を傷つけることにならないか。
愛国心は、刑罰によって育てるものなのか。
今回の「藤原の時事解剖」で考えます。
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