人民日報「中国は抹茶生産で世界最大になった」 一方で止まらぬ「宇治」模倣品【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2026年6月17日)
■抹茶生産「世界最大」中国主張
広大な敷地に広がる一面の茶畑。ここは中国南部・貴州省です。工場で作られているのは、世界的に人気となっている抹茶です。
抹茶のもとになるてん茶の栽培方法は日本で確立されたもので、現在の抹茶ブームも日本から広がりました。
中国の人民日報は今月、「中国が世界最大の抹茶生産国になった」と報じました。
「2025年までに中国の抹茶生産量は1万2000トンを超え、世界の総生産量のおよそ70%を占めている」
■ニセ宇治抹茶の被害も拡大
広い国土を生かし、抹茶の増産を続ける中国。そんな中、ある問題が起きています。
右側の商品は、日本の老舗企業が製造した宇治抹茶。左側の商品は、同じ商品名が書かれていますが、中国企業が製造した模倣品です。
宇治抹茶は、京都など4府県でとれた茶を京都の業者が宇治地域に伝わる方法で加工し、臼でひいたものを指します。
ところが近年、中国産の抹茶を宇治抹茶として販売するばかりか、「宇治抹茶」という社名を付けてまで中国産抹茶を販売するケースが相次いで起きているというのです。
こうした事態に、宇治抹茶を販売する京都の会社は次のようにコメントしています。
「このような行為は、消費者に商品の原産地や品質について誤認を生じさせる恐れがあるだけでなく、長年にわたり宇治茶ブランドの価値向上に努めてきた宇治地域の製茶企業や茶業関係団体の信用・利益を損なうものであり、看過できない問題であると考えています」
■日本の団体 今後どうする
2019年、京都の製茶会社などからなる団体は中国当局に要望し、「宇治」という名前の茶の商標を取得できないようにしました。
ところが、「宇治抹茶」という社名を付けることは規制していないため、「宇治抹茶」と名乗って販売を行うケースは今も続いているのです。
日本茶業中央会の鈴木貞美専務理事はこう話します。
「競合する東南アジア諸国の中で、実際の日本産のものと中国産のもので名称が、どちらが本家か分からないようなものがあるといったところが、それは現地の人たちにとってみれば分かりづらいし、何を信頼していいのかっていったところが困る状況が発生している」
日本茶業中央会は今後、特産品の名称を知的財産として国際的に保護する制度に日本茶も登録し、日本の抹茶を守る取り組みを進めていく考えです。
(2026年6月17日放送分より)
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