「もうガマンできない」燃料高騰でスト、生活必需品“消える” 抗議デモ“は世界遺産”などで衝突 イタリア名産チーズも生産停止(2026年10月27日)
爆発音が響き白い煙が立ち込める中、警察と衝突するデモ参加者。
イタリアの首都ローマで24日、世界遺産・コロッセオに一部のデモ参加者が侵入し、観光客もいる中、遺跡の上にのぼりながらシュプレヒコールを上げるなどしました。
さらに、ここから出て行くよう求める警備員と門の前で言い争いになるような場面も見られました。
その日の夜、ローマ中心部では、警察と一部のデモ参加者が衝突し、警察がデモ参加者に向けて放水し鎮圧を図りました。
警察当局によりますと、この日、ローマではデモ終了時点で未成年6人を含む96人が警察署に連行されたということです。
また、イタリア北部トリノでもデモ隊と警察との間で衝突が発生し、警察が警棒を使い一部の参加者を制圧する様子も見られました。
こうした物価高などへの抗議によって、市民の暮らしにさらなる影響が及んでいます。
イタリア南部の街では、ピザに欠かせないモッツァレラチーズの生産が停止する事態となりました。
モッツァレラ保護組合・会長:
1日で約320万ユーロ(約5億円)の損失が出ています。この3日間で1000万~1200万ユーロの損失が出ていて、これを取り戻すのは不可能です。
加盟する会社などを含めた損失は、日本円で約21億円に上るといいます。
さらに、別の街のスーパーでは、店内の棚は見渡す限りほとんど商品が置かれていません。
スーパーに来ていた住民からは「どこも空っぽ。きのうは水を探すのに30分もかかった。もうガマンできません」「ちょっと買い物に来たんだけど、他の店でも見つからないから、いろんな店で探しているんだ」といった声が聞かれました。
スーパーから姿を消した食料品などの生活必需品。
一体、何が起きているのでしょうか。
榎並大二郎キャスター:
スーパーの商品棚が空になっている理由が、映像にある何台も連なって道路をふさいでいるトラックなんです。イタリアでは燃料価格が高騰していて、南部を中心にトラック運転手らが約1週間にわたって抗議のためのストライキを実施しました。その結果、物流に混乱が生じてスーパーなどで品不足が起きているというんです。
山崎夕貴キャスター:
イタリアでも物価高が市民生活に影響を与えているんですね。
榎並大二郎キャスター:
VTRにもありましたモッツァレラチーズの生産停止もこの抗議の影響を受けているといいます。
山崎夕貴キャスター:
イタリアを代表する食材ですから、混乱が広がっていて今後の影響というのも心配されますね。
榎並大二郎キャスター:
イタリア政府は、燃料費高騰への対策としてトラック運転手に対する日本円で180億円余りの支援策を決定しています。こうした対策で混乱がどこまで収束していくのか、今後の行く末というのが注目されます。
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