電気代高騰の一因…「LNG」とは 中東情勢の影響も 安定確保に官民で取り組み(2026年10月10日)
横浜の沿岸部に巨大なタンクが並ぶエリアがあります。LNGを受け入れる「基地」です。
基地の操業開始は1966年。およそ60年間、東南アジアなどから運ばれてくるLNGを受け入れ続けています。
「LNG」。天然ガスをマイナス162℃の超低温で液化したものです。化石燃料の中では有害物質や温室効果ガスの発生が最も少ないクリーンなエネルギーとされ、主に火力発電の燃料や都市ガスに使われています。
今月、電力やガスの料金は全国で値上がりし、電気料金は過去最高となっていますが、要因の一つがこの「LNG」です。
日本の輸入先はオーストラリア、マレーシアなど。原油は中東依存度が9割を超えるのに対し、LNGは1割にとどまります。
しかし、中東情勢の緊迫化を受け、随時売買の価格がおよそ2.5倍になるなどLNGの価格は上昇傾向にあり、電気料金の高騰につながっているのです。
さらに、価格の安定に関わるのが根岸基地のような関連設備です。東京ドーム11個分ほどの敷地を毎日およそ10時間かけてパトロールしていますが、年内にも一部をロボットに担わせるべく、検証が進められています。
また、資材費などの高騰で設備の新設や増設には10年前の1.5倍以上の費用がかかるため、60年稼働し続けるこの基地も、2050年代までの利用を目指しています。
東京ガス エネルギートレーディングカンパニー
竹村洋行部長
「日頃のメンテナンスやオペレーションにかかるコストを低減していくのは、お客様に1円でも安いガスを使っていただくためには必要。効率化の取り組みは継続的に行っていきたい」
日本は中国に次ぐLNG輸入大国。
政府も安定的な確保を重要な課題と位置付け、20カ国が参加する国際会議を都内で開いて供給源の多角化に向けた共同声明を取りまとめるなど、取り組みを強化しています。
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