【東出昌大】オーディションで見染めたヒロイン・井筒しまにゾッコン。石井隆の遺稿が映画化『雨のエトランゼ』特報
石井隆の長年にわたる執念と遺志を継いで映画化を果たしたのは、今年に入って『名無し』『藁にもすがる獣たち』と、すでに二本の監督作を世に送り出している監督・城定秀夫。城定の愛と孤独、石井のエロスとタナトス、さらにバイオレンス描写までもが響き合う中、男と女の愛の切なさ、わからなさ、そして怖さまでをも滲ませた本作は、劇中、常に雨が登場人物たちを濡らしていたように、その衝撃と共に観客の心も濡らさずにはいないだろう。
【あらすじ】
とある撮影スタジオ。撮影に立ち合っていたサブカル雑誌編集長の村木(東出昌大)は、今、週刊誌のスキャンダル記事で話題になっている「人気女優の仁科陽子がかつてエロ本のヌードモデルだった」ことについて「村木さんが発掘した女でしょ」と聞かれるが、「覚えてないな」答える。しかし村木は知っていた。その女優は、かつてモデル募集の広告を見て編集部に面接に訪れた、当時大学生だった土屋名美(井筒しま)だということを。
3年前、その面接で、お金が必要だからヌードモデルも辞さないと言う名美を、村木はいったん帰宅させようとする。しかし、ちょうど編集部にいたフリーのカメラマンの川島(毎熊克哉)が、村木が席を外した隙を見て、カメラテストと称して名美に襲いかかったのだった。怒った村木は川島を排除し、いっとき名美と心を通わせ合うが、川島から村木には妻がいることを教えられた名美は、村木の前から姿を消してしまい・・・。
【東出昌大コメント】
「石井隆作品の主人公『名美』はファムファタルであらねばならない」私も参加したスタッフ会議で一同そう話し合い、主役オーディションを開催する運びとなった。
オーディションには素敵な女優さんが数多く参加して下さり、素敵なお芝居の瞬間も沢山あった。
だが、井筒しまは特質だった。彼女が演技を始めると、なんて事ない会議室が映画世界になった。
愛しい人を見つめる横顔、本音を隠したまま微笑んだ時間、相手の心を掻き乱す言葉、全てが切実で妖艶で、名美だった。
彼女を主演に迎えて突き進んだ今作、関係者一同が彼女で良かったと今も考えています。
令和の名美を、お楽しみになさって下さい。
映画『雨のエトランゼ』12月4日(金)テアトル新宿ほか公開
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